台風は自分では動けない

台風は自分では動けないらしい。最近は、『ひるおび!』では森さんが恵俊彰に、『ミヤネ屋』では蓬莱さんが宮根誠司に突っ込まれながら、気象現象を詳しく解説してくれる。

 

英語も、気象現象ほどではないが、複雑に絡み合っていて、苦手な人の混乱は、まさに大雨暴風特別警報である。ただちに、命を守る行動をとってください。

 

英語では、自ら他の部分とつながる力を持つ品詞とそうでない品詞がある。動詞が一番社交的で、水戸黄門のように左に助さん(主語)、右に格さん(目的語か補語)、時には格さんが二人いることもある。形容詞は名詞につながる力を持ち、副詞は気が多く動詞や形容詞、副詞、他にもたくさんの品詞につながることができる。前置詞も接続詞も他の部分につながっていく力をもっている。名詞だけなのである。自分からは他の部分とつながる力を持たないのは。英文の中で一番人数は多いくせに、ミスター動詞や、前置詞ちゃんがいないと、英文の中に居場所がない。

 

この、自分に自信がなく、自己主張をしない、日本人的な品詞である名詞たちが私たち日本人を大混乱に陥れる。自分だけでは何もできない大勢の名詞台風が今日も吹き荒れる。思い返してみてください。みなさんが分からなくなるのは、ひとりぼっち名詞くんのせいだったんです。

 

だから、動詞の5文型や前置詞、接続詞をしっかり理解し、名詞台風を手なずけましょう。これで明日からはお天気続き。英語予報士、大島でした。